先日、お客様のお庭のお手入れにお伺いした際にスノードロップスを発見しました。
I様は日頃、お庭の手入れはご自分で楽しまれていますが、定期的に私たちがコンサルティングやメンテナンスをお受けしています。I様がお庭の事で迷われたり、気に入った植物だけど、どこに植えたらいいかしら?などのご相談から、つる性や樹木、バラ等をどこまで切詰めたらいいかしら?いつ頃の時期にやる方がいいかしら?または、お庭が乱れてないかしら?などご相談は様々です。
この日はお庭の診断+アドバイス(コンサルティング)と手入れ(メンテナンス)を兼ねてお伺いしました。
こちらのお庭はマークがデザインし、施工から植栽まで全てを承ったお庭です。
スノードロップの奥に見えるのは英国製のレンガで仕上げたレイズドベッド。
とても素敵な色合いで、年数を重ねるごとに深みが増してきます。
お客様も大満足の色合いです。
レイズドベッドとは一段上がった花壇のことを言います。
マークがこちらのレイズドベッドもデザインしましたが、日本の職人さんではレンガの組み方を知らない方が多く、マーク自身がどのように組み立てていくのかという設計詳細図面を作成し、職人さんへの理解を求めて出来上がった構造物です。
英国ではレンガ職人や造園スタッフにデザインを見てもらい、少しの説明で言葉の壁もなく、意思疎通もできますが、彼らはレンガを組立てるプロフェッショナルです。しかし、日本ではまだその技術やセンスが知識不足のため、通訳を解しても伝わっていない事が多く、マーク自らが積み重ねて指導したり、説明したり、工事に立ち会ったりすることで間違いを防ぎ、いい物を造りあげていくことも多々あります。
イングリッシュガーデンでは構造物も重要な役割を果たします。
こちらのI様邸のお庭には宿根草やハーブ、バラ、樹木がバランスよく多すぎず植栽されており、どんな時期でも楽しめるようになっています。
スノードロップの先に見えるのはジキタリスです。スノードロップにも多くの種類があって、一つ一つの柄が違うんですよ。よ~く、見てみて下さい。
I様のセンスの良さも加わり、こちらのお庭は本当にプライベート空間が保たれており、いつ伺っても違う表情を持っています。
この寂しい冬の時期にもクリスマスローズ、スノードロップのような可憐な植物達がお庭の中であなたから発見されるのを待っています。春ももう、すぐそこまで来ていますね!!