イギリスの郵便ポスト (English Post Box)

皆さんはイギリスの郵便ポストについてどのくらいご存知ですか?

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今年の「国際バラとガーデニングショウ」の会場にて・・・(西武ドーム)


こちらはグラスファイバー製イギリスの郵便ポストのコピーですが、イベントなどでも使用でき、物入れにも利用できます。実際に鍵が掛けられて、物置には最適なポストで、イベント会場では子供たちに人気がありました。金額的にはちょっとお高目ですが、英国製で特殊な商品です。興味がある方は弊社[オンラインショップ]サイトで取扱いしております。
※英国からの輸入商品で、売り切れの場合もございます。不定期入荷のため、こちらに掲載のない場合は、直接ショップ宛てお問合せ下さい。
【ショップ情報】
〒182-0026 東京都調布市小島町3-43-8 1F
TEL:042-444-1515
FAX:042-444-1542

西武ドームのイベント時やその他の機会にもよく、このポストを見て「あらっ~日本のポストと同じだわ~」、「日本のかと思ったら、英国のなの?日本のマネしてるのね~」とおっしゃる方がいらっしゃいました。
ですが、本当のところは、鎖国後に西洋の文化を取り入れた日本が自動車や郵便のシステムを産業革命で世界に先駆けて発達していた英国から取り入れたことが始まりで、赤色で同じような形をした日本のポストは英国のポストを模倣して採用したのが始まりと言える
でしょう。


さて、皆さんはイギリスのポストから歴史を判断できることをご存知ですか?
こちらはイギリスの各地に設置されて、今でも使用されているポストです。


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ビクトリア時代のポスト              こちらもビクトリア時代ですが、微妙に刻印とデザインが違うんです


双方のポスト共、ケンブリッジ大学の敷地内で見つけたビクトリア時代のポスト。年代物の一つです。
各ポストには設置されている場所をじっくり考えると、歴史的にも開発されず、昔のままの建築を残すべき場所だったり、歴史な時を刻み、ず~っとその場所にあるものがあります。寺院や教会、歴史的建造物などの近くには古いタイプのポストが多く残されており、特にロンドン市内は多く残っているエリアと言えるでしょう。

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こちらはウィンザー城周辺の双子ちゃんポスト(エリザベスⅡ時代)           


ポストによる歴史(時代)の見分け方は至って簡単!!
ポストの真ん中の刻印です。(以下歴史の新しい順に記載)


■「EⅡR」と書いていればER for Elizabeth *1)Regina「エリザベスⅡ」の略で現在のエリザベスⅡ女王陛下時代に設置されたという意味です。(現在の英国王室女王陛下1952年2月6日即位以降~現在に至るポストにはこのマークが刻印されています)

■ジョージ6世の場合は「GR」で表記され、「ジョージ5世」と見分けが難しい場合があります。その理由については「ジョージ5世」参照。(※ジョージ6世は1936年12月12日即位、2010年映画『英国王のスピーチ』で有名なった国王です)

■エドワード8世の場合は在位日数はわずか325日だったことから、この時代のポストはほとんど存在していないと思われます。

■「GR」と書いていれば、GR for George Rex (George V)「ジョージ5世」の略で1910年 - 1936年の間、または 1936年 - 1952年の間に即位していたジョージ6世時代とされますが、ジョージ5世の場合は5世を表す「Ⅴ」が表記されていないことがあります。

■「ER」と書いていれば、ER for Edward Rex「エドワード7世」の略で即位期間中1901年 - 1910年の間に設置されたという事です。

■「VR」と書いていれば、VR for Victoria Reginaの「ヴィクトリア女王」の略で即位期間中の1837年 - 1901年の間に設置されたという事です。

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違ったタイプのポスト                 こちらも年代物のビクトリアンです。


レンガの塀に埋まっている現在の「エリザベスⅡ」時代に設置されたポストとロンドン市内のストリート沿いに設置されていた「ビクトリア」時代に設置されたポストです。
と言うことは、「VR」のポストは100年以上もの長い間、その場所で歴史を見つめてきたことになります。あ~なんてすごいことなんでしょう!!
日本国内にそんな歴史あるポストは存在しませんよね???
ちょっと、長くなりましたがイギリスのポストのお話いかがでしたでしょうか?
英国へ旅行の際、ポストにも目を向けてみて下さいね!!

*1)頭文字の「R」は女王陛下の場合=Reginaで、国王陛下の場合=Rexで用いられ、名前の後に付けて「○○女王陛下」「○○王陛下」のという意味で、使われます。

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)


英国の専門カレッジでデザイン・園芸を学び、チェルシーフラワーショー金メダル獲得メンバー等を経験。2008年入社、英国で得た知識や感動を伝えたくてブログを書く日々。好きな庭仕事は雑草取り。

ガーデンデザイン・ランドスケープデザインの提案・設計・施工・維持管理、ガーデングッズ/ファニチャーの輸入販売等を全国各地でご提供しています。

書籍:小さなスペースをいかす美しい庭づくり

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