白馬コルチナイングリッシュガーデンの冬支度はエントランスのラベンダーやコニファーにも行いました。
ラベンダーは蒸れを嫌います。
今の時期、初冠雪があったとしても、まだまだ本降りではありません。たまにはちょっと日差しが差して暖かい日もあるでしょう。ラベンダーを縛りすぎると、雪が入り込みそこからその気温が上がると蒸れを生じることもあるでしょう。
そのため、少し緩めに縛って雪が枝下に落ちるようにしています。雪を受け入れても枝が割けないようにするため、通気性を良くするための縛りのようです。
白馬のように積雪の多い場所の手入れ方法を良く知っているマークですが、イギリスは比較的雪が降ることが少ない国でもあります。(数年前、異例ともいうべきヨーロッパの大寒波がありましたが・・・)
若い頃から培っていたプランツマンであるマークの知識に以前、長野県の某英国式庭園でのヘッドガーデナーであった経験がプラスされて、更に色々なことを知っているマーク。園芸の事では何でも相談できるトップガーデナー兼デザイナーです。
今年最後のメンテナンスを終えて、白馬コルチナイングリッシュガーデンのガーデンスタッフ左から畠山氏、西田氏、平田氏、マーク、高島氏。そして、毛利氏です。
今年はガーデンの造成工事、植栽工事、プレオープンの準備でフル回転の環境開発プロジェクトチームの皆さん達でした。来年7月のグランドオープンを目指して、準備期間中にチーム強化と計画、植栽準備など更なる忙しさが来年の雪解けから始まります。スタッフの皆さん、今年一年お疲れ様でした。
そして、素晴らしい庭造りにご賛同いただきましてありがとうございました。
来年、更に力を合わせて頑張りましょうね!!
翌日の朝、霜柱が・・・ ホテル正面玄関のケヤキはいい形で、紅葉もしています
メンテナンスを行った翌日、ガーデンスタッフ一同、マークの予想は見事に的中しました。前日の夜気温が更に冷え込み、翌朝には霜柱が立っていました。庭の中でも午前中は構造物の陰になるところや、山の樹木で日陰になる場所はなかなか融けません。昨日中にガーデンスタッフと共にガーデン内をきれいに手入れし、冬を迎える準備ができていてホッとしています。
ただ、ガーデンのメンテナンスを終わらせたからと言って、安心していられません。
重たい雪質の白馬の地ですから雪降りの始めのうちに枝が割けていないか等、できるだけ目を掛けて、来年の春に植物達や構造物に大きなダメージがないことをただただ、祈るばかりです。