2014年1月アーカイブ

フウチソウの育て方と手入れ方法

今回はフウチソウの育て方と手入れ方法のご紹介です。

皆さんのご自宅にはグラス(草)類の中でも日本原産の「フウチソウ」という植物はありますか?
コンパクトで鉢植えにしても、地植えにしても育てやすく、細い葉が風にさらさらとなびく姿は大変美しく、草もの盆栽や山野草として古くから愛されてきました。
英国内の庭園や一般家庭のガーデン内でもこのフウチソウは良く見かけるグラス類です。
今回、こちらで、紹介する品種はフウチソウ 'オールゴールド'です。

フウチソウの別名で「ウラハグサ(裏葉草)」とも呼ばれる場合もありますが、葉の付け根あたりで表と裏が反転していて、表裏あべこべになっています。そんなところから「ウラハグサ」の別名が付けられたのでしょう。


Hakonechloa_macra_'All_Gold'_01.JPG     Hakonechloa_macra_'All_Gold'_02.JPG
春には新緑が綺麗な園芸品種'オールゴールド(黄金)'   秋冬のこんな色合いも趣きがありますね~


【学名:Hakonechloa macra 'All Gold'】
【英語流通名:Japanese forest grass、hakone grass】
【日本語流通名:日本名:フウチソウ 'オールゴールド(黄金)'(別名:オウゴンフウチソウ)】


せっかくの「5~7月頃の新芽(まだ開いていない筒状の葉っぱ)が出てくる時に新芽を引き抜くような感じで取り除くと、草丈を低く抑えることができ、葉もバランスよく密生し、美しい草姿を楽しむことができる」なんて指導しているサイトや参考書もあるようですが、私達が手入れを行う場合、晩秋の年に一度だけ下の画像の様にバッサリと刈り込んでしまえば、水遣り以外の事では、さほど手を掛ける事はありません。このバッサリ剪定作業を怠ると生育旺盛なため、草丈が伸びすぎてバランスが悪くなることはありますので、秋冬の作業は必須ですよ。

その後は通常通りに水遣りをし、地植え、鉢植えいずれでも栽培できます。

Hakonechloa_macra_'All_Gold'_03.JPG

秋冬の剪定ではばっさりカット


日射しが強いと葉色が悪くなったり葉焼けを起こすことがありますので、直射日光を避けて半日陰の場所で育てる方が望ましいでしょう。耐寒性、耐暑性ともに強い植物なので積雪の多い地、長野県白馬の「白馬コルチナイングリッシュガーデン」内でも順調に育っています。

土壌は砂質で水はけの良い土を好み、乾燥を嫌うので、夏場は特に水やりが必要になります。また、鉢植えの場合は更に地植えよりも水遣りを心がけましょう。

植え方のコツ 一年草

レクチャー中や一般の方がマークの植栽風景を見て、よく質問されることがあります。
その中の項目の一つが「植え込みをする苗の根を切らないの?」です。
私達はその質問を受ける度に「ガッカリ」してしまうのです。。。
それは、なぜか・・・?
植物の種類や根の回り方、ポットの状況等によって臨機応変に対応していただきたいのに、TVや情報誌によって入ってきた知識によって、マニュアル化されてしまい、全ての植物は植栽する時に根を切るんだと思い込まれている方が多いことです。

そんな光景を目の当たりにしてきて、今日は日頃、マーク、そしてスタッフたちが実践しているプロフェッショナルな植栽方法をお伝えしようと思います。
まずはその季節の植物、一年草を植えこむときの注意点です。


Professional_Planting_01.JPG     Professional_Planting_02.JPG
先ずは植えられるスペースを確保                   ポットから苗を取り出して


①植える位置を決めましょう。先ずは植えようとする場所にスコップで穴を開け、植えられることを確認。(その他の植物の根が張っているとスコップで穴が開けられませんからね・・・)

②ポットから苗を取り出します。取り出しの際は優しくね!


Professional_Planting_03.JPG     Professional_Planting_04.JPG
見て下さいこのきれいな白い根!!                  切り落とすことなく植え替える場所へ植栽します


③苗の根が白くてきれいで、新鮮そうな根が回っていますね!!こんな苗の場合は地植えなり、寄せ植えなり、そのまま何も手を施すことなく植栽します。

④掘った穴に苗を入れて、しっかりと土をかぶせます。土は植物たちにとってお布団と同じですからね!!

⑤もし、その他の植物の根が張って、スコップが入らないとか、小さなスペースしかない、ハンギングバスケットの様に隙間を埋めるように植えこみたい場合はポットのまま上から押しつぶしたりして、形を変えて押し込むやり方をします。あくまでも根鉢を切ったり、崩したりしないように!!

この時点で、根をはさみで切って土を落として・・・という植栽をされている方がいらっしゃるようですが、単純に基本に戻って、植物の事を考えると可哀想なお話です。
普通に考えて植物も生き物ですから、栄養を吸収できる唯一の根を切られてしまっては、ダメージもストレスも大きくなるのは当たり前の話です。
マークはよく自分に例えて「僕が誰かから腕を切り落とされたら当然の様に痛くて、ダメージになるでしょ?植物にとっても同じことで、root ball(ルートボール=根鉢)は栄養や水を吸収する大事な機能の一部分ですから・・・」と言います。

一年草は新しいポットにその年、種を蒔いて、市場に出回っている新鮮な植物ですから根の回り方も新鮮で、白く健康そうです。 そんな健康そうな根を切る必要はどこにもありませんよね?
これが、何年間か同じ鉢に植えられて、育てられていた植物、例えばバラや樹木などで、根がぐるぐるに回り、硬く新鮮な根でない場合は根の活性化の為に切ったりすることがありますが、このお話は別の機会にすることにしましょう。 

一年草の植え方、是非植物も生き物だという事で、労わりながら植栽してあげて下さいね!!


球根 チオノドクサ (Bulb Chionodoxa)

ご紹介する秋植え春咲き球根のちょっと珍しい種類にチオノドクサという球根があります。ご存知ですか?
ムスカリのような鮮やかな青色ですが、白いストライプのおかげで薄い水色になり、群生で植えると大変優しい魅力的な球根です。


Bulbs_14_Chionodoxa.spp_01.JPG     Bulbs_15_Chionodoxa.spp_02.JPG

学名 : Chionodoxa spp.
別名 : チオノドクサ(キオノドクサ)
ファミリー : アガパンサスと同じ Asparagaceae
原産国 : クレタ島 キプロス トルコ
植付け : 秋
習性 : 暑さに弱く平地や暖地では数年で絶えてしまうことが多いようですが、寒冷地では球根がよく増えて、毎年花を咲かせてくれるようです。
植え方 : RHS(英国王立園芸協会)のアドバイスでは8cm程度は土を掘り、植えこむようにありますが、球根の3倍の深さを目安に植えつけると良いでしょう。
お勧めの植付け場所 : コテージガーデンやインフォーマルガーデン、パティオの近くやコンテナとして、映えるでしょう。また、背がさほど高くないので、ロックガーデンやバラや落葉灌木の下などもいいようですよ。

アーティチョーク (Artichoke)

1月に入り、寒い日が続いていますね。
この3連休も天気は良いものの、気温の低い日が続くようです。
皆さまも風邪など引かれないようにしてくださいね。

さて、今日は「アーティチョーク」のお話。
皆さんは「アーティチョーク」(又は「アーキチョーク」とも呼ぶ)を食べたことありますか?
イングリッシュガーデン内でよく使われるオーナメントプランツですが、食べることもできる植物として人気があります。

Artichoke_01.jpg          Artichoke_03.JPG
ornamental plants(オーナメンタル・プランツ)               銀葉も魅力の一つ


アーティチョークは生長し、葉を大きく広げ、花を付ける頃にはタップリと場所を取るため、植付けの時にはしっかりとスペースのあるところに植えること。
不思議な花は覗き込んで見てしまいます。
大きくて、薄っすらとピンク色。
ギザギザした銀色の葉も魅力的で、花が付く前の段階から季節ごとに楽しませてくれる魅力ある植物です。


Artichoke_02.JPG

花房も手のひらほど大きいですよ

                       

【学名:Cynara scolymus】
【英語流通名:Artichoke、Globe artichoke】
【日本語流通名:チョウセンアザミ】

エルサレムアーティチョーク(キクイモ、英語: Jerusalem artichoke)とアーティチョーク(英語: Artichoke、Globe artichoke)は、別の種類の植物でエルサレムアーティチョークは、キク科のヒマワリ属キクイモ種で、普通のアーティチョークと呼ばれるものは、キク科のチョウセンアザミ属チョウセンアザミ種です。
料理に使用されるものは普通に「アーティチョーク」と呼ばれているもの。

ちなみに、英米ではキクイモとチョロギも「アーティチョーク(Artichoke)」と称されます。

Cooked_Artichoke_01.jpg     Cooked_Artichoke_02.jpg
オーブン焼き                           オイル漬け
(上記画像2枚はインターネットより引用)


料理ではイタリア料理で使われることも多く、オーブンでシンプルに焼いたものや、保存食としてオイルの瓶詰で販売されていることもあります。
サラダやアペタイザー(appetizer)にワインといかがでしょうか?
今日みたいに寒い日はオーブン焼きにして、ホクホクした食感を楽しむなんていかがでしょう。


オーナメントプランツとして使っていたガーデンはこちら↓
過去記事
[イースト ランブルック マナー ガーデンズ No.1 (East Lambrook Manor Gardens )]

【連載情報】新聞連載「至福のガーデン」

9月の初めにご紹介したマークの執筆による新聞での連載記事「至福のガーデン」話題です。
その後、各地方紙にて掲載が始まったことやFacebookで応援いただいているお客様からもコメントを頂きました。いつも、嬉しいお言葉ありがとうございます!!

記事を書き始めた8月から静岡新聞、陸奥新報、北羽新報、9月には宮城県の河北新報、山形新聞、デーリー東北、京都新聞等での掲載が報告されています。

Newspaper_Shifuku-no-garden_201312.JPG


皆さんのお住まいの地域、地方紙にも掲載されるかもしれません。
是非、生活欄の園芸のページにご注目下さいね!!

過去記事:
[【お知らせ】連載「至福のガーデン」:時事通信社配信スタート]

New Year's Greetings 2014

マークス ガーデン アートより新年のご挨拶を申し上げます。
2014年も皆さまにとって
素敵なガーデニングイヤーになりますように!

「Happy New Year to everyone from us all at Marks Garden Art. If you cleaned up your garden before Christmas you can relax & enjoy January & February sitting inside planning your garden for 2014! there will be lots to do again in the Spring time, hope you can enjoy the many bulbs planted last autumn? 」
Mark Chapman

2014-01-01_New-Year's_Greeting.jpg


「「マークスガーデンアート」のスタッフ全員より、皆さまに新年のお慶びを申し上げます。クリスマス前にガーデンのお掃除ができた方は、リラックスして1月&2月は部屋の中腰かけてゆっくりと今年の庭についての計画立てを楽しめますね!春時期になれば、再び沢山の(楽しい)庭しごとがありますし、昨年秋に植えた多くの球根を楽しんでいただけることと思いますが...?」
マーク・チャップマン

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)


英国の専門カレッジでデザイン・園芸を学び、チェルシーフラワーショー金メダル獲得メンバー等を経験。2008年入社、英国で得た知識や感動を伝えたくてブログを書く日々。好きな庭仕事は雑草取り。

ガーデンデザイン・ランドスケープデザインの提案・設計・施工・維持管理、ガーデングッズ/ファニチャーの輸入販売等を全国各地でご提供しています。

書籍:小さなスペースをいかす美しい庭づくり