Garden Tips(ガーデンヒント)の最近のブログ記事

秋らしい寄せ植え(A pot for autumn)

10月に入り、徐々に気温が下がり始めてきましたね。
朝晩の寒暖差が出てくると市場に出回ってくる植物も秋らしい装いになり、春夏とは少し違う色合いで植物を楽しむことができます。
過ごしやすいシーズン(季節)になると、ちょっと外に出てみようかな~?ちょっとお庭をきれいにしようかな~?寄せ植えを作ってみようかな~?という気になりませんか?
大がかりではなく、「ちょっと・・・」と思う方にオススメなのが寄せ植えです。

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クレプトランサスと斑入りビンカ(ツルニチニチソウ)    ラベンダーもこの時期から良い株が出てきます


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もう少し寒くなるとシックな色合いのビオラやガーデンシクラメン等が増えてきますが、秋になると赤いケイトウや千日紅、トウガラシなど赤ワインのような深い赤、いわゆるバーゴンディー(burgundy)カラーが豊富に出てきます。
そんな頃になると球根を植えこんで、春先の楽しみまで準備しておけば長い期間寄せ植えとして、楽しむことができます。

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秋にはシックな色も人気ですね。
そこにあるだけで存在感が発揮される大きなウィッチフォード鉢は、鉢だけでもインパクトがあり繊細な装飾細工も魅せたいアートの一つでもあります。真ん中にコーディライン(コルジリネ)を配置し、その周りには今の時期でも出回っているユーフォルビア'スターダスト'、トウガラシ、千日小坊、日々草が入っています。夏から秋にかけての寄せ植えで楽しめるのでは?
バラの鉢の横にはグラス系のフウチソウだけですが、秋らしさを感じます。
一種類の植物を一鉢にだけ植えこむやり方もシンプルで、ごちゃごちゃ植え込むよりもすっきりしていて、センスの良い魅せ方です。
秋の過ごしやすい時期は寄せ植え、ガーデニングを行いたくなる時期ですね。
是非、皆さんも玄関廻りやバルコニーの寄せ植え作りにトライしてみてはいかがでしょうか?
弊社ショップでは質の良い花苗をご用意しています。
アドバイスできるスタッフも揃っておりますので、是非お悩み事や配色に迷いがありましたらご相談下さいませ~‼

グラスガーデン(Grass Garden)

グラスガーデンってご存知ですか?
ガーデンと言っても広い括りではなく、ガーデン内の各名称の一つでグラスで景色を創るグラスガーデンです。
さほど広くない個人のお庭では各名称をつけて庭を区分けすることは余りありませんが、広大な場所では各名称に分けて、庭を楽しむ方法があります。
その一つ、白馬コルチナ・イングリッシュガーデンでは広大な敷地の中にマークがデザインした「グラスガーデン」があります。小さなスペースですが、グラス系の植物が好きな方には好評で、この植物達が風になびく様はとても優しい気分になれます。

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5月雪解けからがグラスの伸びる時          6月には生長途中ですが、背丈もでてきます

ここ白馬では植物の生長が始まるのは雪解け後の5月後半から。
少し芽を出して、今年も大丈夫かな?と思わせておいて、6月には背丈が出てきます。

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ホルデウム・ジュバタム              7月には緑が青空に映えてきれいですよ

学名:Hordeum jubatum
日本語流通名:ホルデウム ユバタム(ユバツム・ジュバツム)、 リスの尾、リスのしっぽ、タータンムギ

ホルデウムは6月中に花を付け、ふさふさした穂が可愛らしいんですよ。
イネ科の植物は上記の画像のような穂が花で、麦やお米も花を咲かせます。


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花が少なくなる8月には緑だけでも十分         台風の多い時期には縛って、台風対策を・・・

以前、ショップでワイルドオーツの苗を販売していましたが、お客様から「花は咲くの?」と質問を受けることが度々ありました。
庭は花を楽しむだけではなく、植物の持っている葉や実の色合い、形も楽しむようにすればそこでの過ごし方も変わってきますし、長く楽しめます。
正直、このグラスガーデンでは花を眺めるのではなく違った庭の楽しみ方を発見できるのでは?

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10月の晴天時は一番の見ごろです            斑入りイトススキ 'モーニングライト'

日本流通名:斑入りイトススキ 'モーニングライト'
学名:Miscanthus sinensis 'Morning Light'
グラスにも数多くの種類がありますので、品種名を覚えて背丈や広がりも考えると配置しやすいですよ。

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グラスは宿根草の一つで冬前には株元数センチ上部で剪定してばっさりとカットしておきます。手入れも簡単な手間のかからない植物の一つですよ!!

球根の対処法 (Dealing with bulbs)

チューリップが咲き始め、至るガーデンで見かけるような気候になりましたね。
例年より少し気温が低い為に花々も長持ちしているような気がします。東京では既にモッコウバラが咲き始めましたよ!!
今日は、マークから球根の対処法についてのご説明です。
英語だからと敬遠しないで下さいね!!
以下に日本語訳も付けていますので、皆さんのガーデニングの参考にされてみてはいかがでしょうか?

If you buy bulbs from a good garden shop or bulb nursery, all the bulbs bought & planted in the autumn should flower in the Spring time.
But they may not flower the following years if you don't take care of them.
Usually it's because they don't have enough nutrients or power to produce a flower.
This could be due to the soil or pest & diseases or congested bulbs; but usually the cause is cutting the leaves of too early or tieing them up in a knot.
When flowers have finished, just remove the flower & keep the leaves to take in the sunshine, add some potash fertiliser & the bulbs will become strong for next year!
If your bulbs are in pots, move the pot to a sunny place.

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咲き終わった花柄は切り取りましょう                 葉を束ねると十分な光合成ができません(×例)

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以下日本語訳

球根の対処法
もし、良質なガーデンショップや球根ナーセリーなどで秋に球根を購入したら、それらは春咲き球根なため、秋のうちに植え込みましょう。
しかし、春に咲いた球根をきちんと管理(面倒見て)してあげないとその翌年には花は咲かないかもしれません。
通常、そういった球根には花を咲かせるための十分な栄養もしくはパワーがないからです。もしかしたら土や害虫、病気、密集しすぎなどが原因での結果かもしれません。
しかし、普通考えられることは花柄だけでなく、葉っぱを切り詰めるのが早かったり、もしくは葉っぱをまとめて結んだりしていたことが原因のことが多いようです。(上記画像参照)
花が終わった時、花柄を取り、葉っぱは太陽光の下でそのままにし、カリを含む肥料を追加してあげると翌年、球根が強くなるでしょう。
もし、鉢に球根が植わっていたら、明るい太陽が当たるところへ(鉢を)動かして(光合成をさせて)あげましょう。

【庭造りのヒント】 生長が待てますか?

年度末で大忙しの今日、東京では桜満開です!!
静かに冬を過ごしていた植物や人々が動き出してきましたよ~。
今日は、お庭造りの大事なヒントのご紹介。

お庭のオーナーにもガーデナーにも伝えたい、簡単そうでちょっと根気のいるお話です。

庭造りに取り掛かる際には我慢(根気)が必要な時があります。
それはよく、マークもガーデンデザインについての講演会を行う時に「1,3,5年後、更には10年後を見込んで庭をデザインする」と述べるのですが、まさに時間を掛けて庭が育っていくという事を我慢できるか?、待ってあげられるか?と言う事です。
お客様の要望で「こんな庭がいい」、「あんな庭やバラの誘引に憧れる」なんて声、希望を良く聞きます。
ですが、本当に大切なことは植物の面倒を見てあげる、水遣り、雑草取りは当然のこととして植物の生長をじっと待ってあげられることができるかどうかも庭造りに取り掛かる前の重要な確認点です。

こちらのお客様は広尾にあるカメラスタジオ。
「この壁を魅力的に、緑で装飾したい」との要望につる性の植物を這わせることになりました。
メンテナンスや日頃面倒を見ているスタッフの人数や技術、時間などを考慮した結果こちらに合うようにマークが考えた提案の結果、テイカカズラになりました。

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植栽直後の様子                                植栽後1年経過した様子


この時の植栽は秋でした。秋に植栽した植物は冬に入ると生長が一旦止まるので、冬の数ヵ月間は変化がありません。植栽直後は寂しい感じですが、春になり気温が上がってきた頃から少しずつ生長が始まり、1年後には少しの違いですが、順調に育ち始めているのがわかります。
以下の画像は植栽3年後の様子ですが、生長してボサボサしたボリュームあるテイカカズラは誘引前、どうやって手入れ(メンテナス)をしていいのかわからないお客様でした。


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植栽後3年経過し、ボサボサした誘引前の様子             誘引(メンテナンス)後の様子


と言うことで、私たちのメンテナンス開始。
まずは仕上げたいと思う形をイメージして誘引し、飛び出している枝や葉をトリミングしていきます。
どんな植物でも生長の早い植物、遅い植物があります。
どれだけ、時間がかかってもじっくり子供の成長の様に待ってあげる事もガーデナーとオーナーにとって必要なことです。

特にお客様(オーナー)にとってはその生長度合が分からず、直ぐに結果を求めてしまう方がいらっしゃいます。庭造りには辛抱強さも大事だという事、納得するまでの庭の光景になるまでには十分な時間が必要だという事をガーデナーはしっかりと説明し、理解していただく事が大事だと思います。

実際、こちらのオーナーはご自分で手入れを行ったり、水遣りを行ってくださるため植物の生長をじっくり待ってくださいます。急がず、少しずつ自分たちの庭を造っていく。
ガーデニングにはそんなリラックス、のんびり時間も必要ですね。

マークの庭仕事 2月続編 バラの剪定と誘引

3月に入り、春に予定している植栽工事の現場確認やミーティングで2月中に行った作業のブログ更新が滞ってました。
今日、ご紹介のお宅はバラが大好きな鎌倉のお客様です。

先日[マークの庭仕事 2月 (Jobs to do in February)]でもUPしましたが、2月中はバラの剪定にも適度な時期です。(東京近郊を基準として)
ただ、注意点として毎年気候が違いますので、2月だからと言っていつでも剪定OKではなく、気温や天気も見ながら剪定・手入れを心がけ、また3月、4月になっても寒いエリアの方々にとっては剪定の時期でもあるかしれないという事でご紹介していきます。

お客様のご自宅のバラ剪定(手入れ)をご依頼頂きました。
東京近郊でも2週連続にわたる大雪でキャンセル続きとなりましたが、3度目の正直ということで、この日は快晴で気温もさほど低すぎず、高過ぎず、冬の間のガーデニング日和。


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玄関前のアーチに絡むバラの手入れ                         手入れ後の状態

表の庭から始めることになり、まずはマークが一通り、何をすべきかを各々に支持を出してから各自分担して作業を開始します。
つるバラは植えつけてからまだ間もない、若い枝の時に誘引していくことをお勧めします。その方が枝がまだ柔らかく誘引しやすい(言う事を聞いてくれる)からです。
今回のバラ達は既に太くて立派な枝ぶりですので、少しもったいない気もしますが、誘引できるもの、できないものを選別して、バッサリ剪定する、しないという方法をとりました。

そんな中、椎名が玄関のアーチを担当することに・・・。
悪戦苦闘している椎名に助っ人のマークです。上記の画像を見比べていただけるとわかりますが、少し寂しいと感じるくらい、かなりスッキリと剪定しました。

裏庭にも数多くのバラとアーチがあります。
最後の最後で、こちらの大きなガゼボに取り掛かっていたところ、灌水パイプの設置を終えたマークが宮崎の助っ人に参戦。

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裏庭のガゼボに絡むバラを誘引・剪定中

あっという間に剪定作業や誘引作業が片付いていきます。

こちらのお客様は原種系のバラがお好きとの事で多種、多数お持ちですが地域の講習会などに行くと「バラを誘引する時はこうしないとダメ」とか「こうでなければならない!」とお叱りを受けてしまい、通うのが楽しくなくなってしまったとおっしゃっていました。
ガーデナーにはプロにしろ、駆け出しにしろ、各々10人揃えば10人が違う方法や理念を持っていることがあります。そのため、ご自分に合う指導をしてくれるガーデナーや尊敬できる(言っている事に同意できる)指導者をご自分なりに得て、一つずつピックアップしていくしかありません。
マークと他のガーデナーでは当然の様に違ったセンスを持っていますし、その作品を素敵だと思う方と、そう思われない方といらっしゃいます。

マークが幼少期からガーデニングを楽しみ、基礎を築いてきた学生時代の勉強、社会人となり今まで培ってきた生活、経験と実績とが今のマークを創り上げているので、マークが講演会やガーデンショウ、実際のお庭で施工し、創り上げていくお庭に賛成して下さる方々がいて下さることはありがたいことです。
ガーデニングはストレスを抱くものではなく、楽しみながら庭を育み、リラックスしていただきたい生活のスタイルなので、皆さまもストレスを抱くことなく楽しんで、手入れして下さいね。
そして、手入れでストレスを感じた時は信頼できるプロフェッショナルに相談していただければいいのではないかと思いますよ~!!
Enjoy gardening!!

過去記事
[バラの剪定と誘引]
[バラの開花]
[つるバラの誘引 東京都世田谷区 (Climbing roses in Setagaya) ]
[バラの剪定]

フウチソウの育て方と手入れ方法

今回はフウチソウの育て方と手入れ方法のご紹介です。

皆さんのご自宅にはグラス(草)類の中でも日本原産の「フウチソウ」という植物はありますか?
コンパクトで鉢植えにしても、地植えにしても育てやすく、細い葉が風にさらさらとなびく姿は大変美しく、草もの盆栽や山野草として古くから愛されてきました。
英国内の庭園や一般家庭のガーデン内でもこのフウチソウは良く見かけるグラス類です。
今回、こちらで、紹介する品種はフウチソウ 'オールゴールド'です。

フウチソウの別名で「ウラハグサ(裏葉草)」とも呼ばれる場合もありますが、葉の付け根あたりで表と裏が反転していて、表裏あべこべになっています。そんなところから「ウラハグサ」の別名が付けられたのでしょう。


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春には新緑が綺麗な園芸品種'オールゴールド(黄金)'   秋冬のこんな色合いも趣きがありますね~


【学名:Hakonechloa macra 'All Gold'】
【英語流通名:Japanese forest grass、hakone grass】
【日本語流通名:日本名:フウチソウ 'オールゴールド(黄金)'(別名:オウゴンフウチソウ)】


せっかくの「5~7月頃の新芽(まだ開いていない筒状の葉っぱ)が出てくる時に新芽を引き抜くような感じで取り除くと、草丈を低く抑えることができ、葉もバランスよく密生し、美しい草姿を楽しむことができる」なんて指導しているサイトや参考書もあるようですが、私達が手入れを行う場合、晩秋の年に一度だけ下の画像の様にバッサリと刈り込んでしまえば、水遣り以外の事では、さほど手を掛ける事はありません。このバッサリ剪定作業を怠ると生育旺盛なため、草丈が伸びすぎてバランスが悪くなることはありますので、秋冬の作業は必須ですよ。

その後は通常通りに水遣りをし、地植え、鉢植えいずれでも栽培できます。

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秋冬の剪定ではばっさりカット


日射しが強いと葉色が悪くなったり葉焼けを起こすことがありますので、直射日光を避けて半日陰の場所で育てる方が望ましいでしょう。耐寒性、耐暑性ともに強い植物なので積雪の多い地、長野県白馬の「白馬コルチナイングリッシュガーデン」内でも順調に育っています。

土壌は砂質で水はけの良い土を好み、乾燥を嫌うので、夏場は特に水やりが必要になります。また、鉢植えの場合は更に地植えよりも水遣りを心がけましょう。

植え方のコツ 一年草

レクチャー中や一般の方がマークの植栽風景を見て、よく質問されることがあります。
その中の項目の一つが「植え込みをする苗の根を切らないの?」です。
私達はその質問を受ける度に「ガッカリ」してしまうのです。。。
それは、なぜか・・・?
植物の種類や根の回り方、ポットの状況等によって臨機応変に対応していただきたいのに、TVや情報誌によって入ってきた知識によって、マニュアル化されてしまい、全ての植物は植栽する時に根を切るんだと思い込まれている方が多いことです。

そんな光景を目の当たりにしてきて、今日は日頃、マーク、そしてスタッフたちが実践しているプロフェッショナルな植栽方法をお伝えしようと思います。
まずはその季節の植物、一年草を植えこむときの注意点です。


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先ずは植えられるスペースを確保                   ポットから苗を取り出して


①植える位置を決めましょう。先ずは植えようとする場所にスコップで穴を開け、植えられることを確認。(その他の植物の根が張っているとスコップで穴が開けられませんからね・・・)

②ポットから苗を取り出します。取り出しの際は優しくね!


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見て下さいこのきれいな白い根!!                  切り落とすことなく植え替える場所へ植栽します


③苗の根が白くてきれいで、新鮮そうな根が回っていますね!!こんな苗の場合は地植えなり、寄せ植えなり、そのまま何も手を施すことなく植栽します。

④掘った穴に苗を入れて、しっかりと土をかぶせます。土は植物たちにとってお布団と同じですからね!!

⑤もし、その他の植物の根が張って、スコップが入らないとか、小さなスペースしかない、ハンギングバスケットの様に隙間を埋めるように植えこみたい場合はポットのまま上から押しつぶしたりして、形を変えて押し込むやり方をします。あくまでも根鉢を切ったり、崩したりしないように!!

この時点で、根をはさみで切って土を落として・・・という植栽をされている方がいらっしゃるようですが、単純に基本に戻って、植物の事を考えると可哀想なお話です。
普通に考えて植物も生き物ですから、栄養を吸収できる唯一の根を切られてしまっては、ダメージもストレスも大きくなるのは当たり前の話です。
マークはよく自分に例えて「僕が誰かから腕を切り落とされたら当然の様に痛くて、ダメージになるでしょ?植物にとっても同じことで、root ball(ルートボール=根鉢)は栄養や水を吸収する大事な機能の一部分ですから・・・」と言います。

一年草は新しいポットにその年、種を蒔いて、市場に出回っている新鮮な植物ですから根の回り方も新鮮で、白く健康そうです。 そんな健康そうな根を切る必要はどこにもありませんよね?
これが、何年間か同じ鉢に植えられて、育てられていた植物、例えばバラや樹木などで、根がぐるぐるに回り、硬く新鮮な根でない場合は根の活性化の為に切ったりすることがありますが、このお話は別の機会にすることにしましょう。 

一年草の植え方、是非植物も生き物だという事で、労わりながら植栽してあげて下さいね!!


ガーデンメンテナンス 東京都三鷹市

昨年7月に外構・植栽工事を終えた三鷹市のM邸ですが、植栽後、初めての冬を経験し、球根達が春の訪れを彩り、初夏の季節になってきました。
今月始めに、伺った際には一つ一つの植物(宿根草)がかなり大きく生長し、オーナーM様も喜んでくださっている様子です。


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緑も濃く、植物達のボリュームも出てきました。

「広大なスペースではないのに、一年を通して植物を通じて季節を感じる事ができるお庭・・・。次から次へと花やカラーリーフが映えて、緑も豊富で、なんだか、小さな森みたい」
嬉しいお言葉を頂きました。いつも、マークに会う事を楽しみにして下さっているオーナーご夫婦は元気が出る、寛げる、リビングの窓越しに見える景色を大事にしています。

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終わりごろのチューリップを切り花でカット              近くにあったバケツに生けて

お忙しいM様に確認後、私達が伺った時にお庭を綺麗にお手入れするメンテナンスに合わせて、終わりごろのチューリップをカットして、室内用で飾れるようにバケツにはったお水に浸けておきました。マークがデザインして、品質の良い植物を植えて、庭を造っても育てていかなければ良い庭、居心地の良い庭にはなりません。
私達、マークスガーデンアートは「プロの知識・立場からのアドバイスを基本として、お客様と相談しながら、一緒に手入れ(メンテナンス)をし、庭を育てていく」そんな庭造りを目指しています。

冬の庭仕事 鉢の植替え

冬の寒い時期は何年も同じ鉢に植わっている植物達を見直してあげる時期でもあります。
長年、ポットに植えてそのままになっている植物、最近元気がないな~?と思う植物はないですか?

恐らく、こういった作業は大仕事になる可能性もありますが、そんな大がかりな鉢や鉢を変えない場合は春にトップドレッシング(上質な土を上に被せる事)を行うだけでも植物への助けとなります。トップドレッシングのやり方は別の機会に紹介するとして、今日は一回り大きめのポットに植え替える作業を紹介します。

今回はイングリッシュオークを植木鉢で育てて、数年経っているこちらの植替え作業。

春にはこんなにきれいなライムイエローの葉を付けるイングリッシュオークはこちらのお客様のお気に入りの樹木でもあります。

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春のイングリッシュオークの新緑         冬の落葉時はこんな感じ

鉢から植物を取り出します。運が良ければすんなり取出せますが、根っこが周りにくっついてしまって、テラコッタを割らないと取り出せない場合もあります。

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根が鉢中を回って窮屈な感じ

見て下さい。根っこがぎっしり周っています。
大きめのポットの場合、男性の力じゃないと難しいこともありますが、今回はすんなり、取り出せました。
次に新しいポットの準備・・・

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鉢底にネットを敷いて                       そのネットの上に軽石を敷きます

鉢底にネット→軽石→培養土を足していきます。

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軽石→培養土を入れて、高さの調整・確認             コガネムシの幼虫対策でパーライトを混ぜ込んで

マークは一度、イングリッシュオークを新しい鉢に入れてみて、高さを調整・確認します。
入れてみて低ければ更にその下に培養土を足して、高ければ下の培養土を取り除くなど調整し、位置を決めます。
新しいポットの周りにスペースがあるようなら優しく、軽く根鉢の端とぐるぐる回っている根っこを崩しながら、入れていきます。
*1)パーライトを混ぜ込んだ培養土を隙間にしっかりと入れ込んでいき、コガネムシ幼虫対策も行ってみました。(こちらのお客様の他のポットには以前、大量にコガネムシの幼虫が発生したので・・・)


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固形肥料を混ぜ込んで             土を均して、最後に水遣りをして終了

今回は、固形肥料のバイオゴールドも混ぜ込んでみました。
固形肥料の場合、即効性のある液体肥料とは違う性質のため、水やりの度に少しずつ融けて土に浸透していき、効果が表れるのには時間がかかります。
数週間、もしくは数ヵ月かかるかもしれません。
そのため、今回の植替え時に同時に行いました。
毎日、面倒見てあげられるポットであれば、地域にもよりますが、もう少し遅い時期で植物が動き出す時期(春)にあげるとよいでしょう。ですが、あくまであげすぎない事!
あげすぎは土壌のバランスを崩したり、偏った植物への影響が出てきますので・・・。

皆さんも、植えっぱなしの植木鉢の植替え作業を週末の庭仕事として行ってみませんか?

*1)パーライト・・・真珠岩を高熱処理して膨張させた人工用土で、非常に軽く、通気性、保水性に優れている。コガネムシの幼虫にはパーライトによる忌避効果があると言われています。

アスチルベの育て方と手入れ方法

今回はアスチルベの育て方と手入れ方法のご紹介です。
春に花を咲かせてくれた宿根草アスチルベですが、夏が過ぎて少し気温の下がってきた頃、私達人間も「あ~、やっと過ごしやすくなってきたな~」と感じた頃に植物達も元気を取り戻し、葉っぱが生き生きしてきます。
稀に花を咲かせてくれる時もありますが、秋の花は春に比べ小さく弱々しい感じです。

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2012年5月の川口市にあるマークスガーデン            花はふわふわして優しいホワイト

【学名:Astilbe cv.】
【英語流通名:Astilbe】
【日本語流通名:アスチルベ】

アスチルベはイングリッシュガーデンでは良く使われる植物でもあります。
園芸品種での作出が多く、白やピンクなどが主流のようです。葉は緑で光沢があり、密であるのに、花はふわ~ふわ~としていながらツンッとしていて、花にプライドがあるような感じ。
保湿性のある肥沃な土壌、少し明るめの日陰を好みます。


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株元を束ねて                            アスチルベは株元5~8cmくらいかな?

生き生き緑の葉っぱを束ねて、株元を覗くとナメクジやダンゴ虫、その他の虫達がいます。気温が下がり、少しでも寒さをしのぐ為に虫達も葉っぱの下に隠れたりしていますが、その虫たちの中には宿根草の生存を脅かす害虫たちもいることを忘れてはいけません。

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冬前の庭のお手入れは家のお掃除と同じですから、スッキリさせて害虫たちが越冬しないように葉や枯葉、ごみは取り除きましょう。この作業をやりながら、「わぁ~、ここにもナメクジ」「ここにもダンゴ虫」と思いながら、アスチルベをバッサリ剪定ばさみで手入れしていきます。
この時期、アスチルベはまだ緑葉の地域もあると思いますが、[エキナセアの育て方と手入れ方法]と同じように植物にも休息を与えてあげる時期でもあることを忘れずに!!

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)


英国の専門カレッジでデザイン・園芸を学び、チェルシーフラワーショー金メダル獲得メンバー等を経験。2008年入社、英国で得た知識や感動を伝えたくてブログを書く日々。好きな庭仕事は雑草取り。

ガーデンデザイン・ランドスケープデザインの提案・設計・施工・維持管理、ガーデングッズ/ファニチャーの輸入販売等を全国各地でご提供しています。

書籍:小さなスペースをいかす美しい庭づくり