マークスガーデンアート

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ガーデン面積:約35㎡
施工分野:植栽工事、定期メンテナンス

都心のバルコニーにあるナチュラルガーデン

グリーン豊かな場所に住まわれていたO様が都心のマンションに移られて、一番初めに取り掛かったのは殺風景なコンクリートのバルコニーにご自分の居心地のよい空間を作ること。
グリーンがないと、息苦しいとおっしゃる奥さまのためにご主人様が弊社にデザイン、施工、管理をご依頼下さいました。

小さなお花を付ける植物で、季節を感じることのできる落葉系の植物を好まれる奥さま。
落葉系の樹木を育てたいO様のため可能な限り、設置できる大きな鉢で育てます。
植物で高低差を演出するには樹形や背丈、色合いなども考慮する必要がありますが、設置した植物たちが花を咲かせ、実を付け、種を作り始め、一冬越すと翌年の春にはエネルギーに満ちた新芽を吹かせ、新たな生長と共に変化が見られます。その変化を毎年楽しんでいただくこと、生長を待ってあげることも庭を楽しむ大事な秘訣です。

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カラーリーフを上手に活用

同じ植物でも濃い緑や明るい緑(ライムグリーン色)、銅葉色、白い斑入りの植物などこの空間には植物の持つカラーエネルギーが詰まっています。黄金フウチソウは一つのポットに1株だけ植えていたものが段々と年数を重ねる毎に株が大きくなり、今ではこのガーデンの中で立派な存在感を放っています。
垂れ下がるフォルム、風が吹くとそよぐグラス系のフウチソウはHakonechloaという学名からも想像がつくように箱根で発見された日本の植物。
その他に銅葉のタニウツギ、斑入りのヒイラギモチなど花ではなく葉の色「カラーリーフ」を楽しんでいます。

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イギリスナラ(左)は奥さまが一目ぼれした樹木で、鮮やかなライムグリーン色の新芽が日当たりのよい場所では青空と対照的な色合いで目を引きます。ナラと名前がつくくらいですから、大きくなる樹木の一つですが地植えではなく鉢植えで育てるということはコントロールが可能。定期的に剪定を行いながら管理しています。

斑入りのピットスポラム(右)はその鉢を設置する位置にも気を配ります。
綺麗な白い斑入りの葉を更に引き立たせてあげるために周囲の鉢にも気を配っていますが、皆さんはどんな事に気を配っているかお気づきですか?
葉の端は小さくてクルクル巻いています。その葉を一歩下がって観察しているとヒラヒラしていて、面白い姿。

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春・夏の景色と落葉時ではこんなに違った風景を作ってくれます。
四季を感じることのできる落葉ですが、葉が落ちて汚くなるから、掃除が大変・・・とおっしゃる方もいらっしゃいますが、O様は「落ち葉がバルコニーに散らばっても、それは自然な光景。少しの間、掃除をせずにそのままにしておきたい」とおっしゃいます。
掃除する時期をご自分の感性や季節に任せて、楽しんでいるご様子。

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お孫さんたちとガーデニングシェア

実を付けるベリー系植物もお好きで、少しずつコレクションが増えていきました。

左下:レッドカラント(赤スグリ)
右下:ストロベリー。

レッドカラントはアイスクリームやスウィーツにちょっと添えるだけでも良し、ジャムやソースに活用するも良し。
なんと言ってもこの瑞々しさが可愛い植物です。
たわわに赤い実を付けて、鳥や虫たちにも魅力的ですが、食べてみるとちょっと酸っぱいので、「あれっ?甘くない!!」とびっくりして、次からは寄り付かないかも・・・?
でも、レッドカラントはガーデニングの喜びを感じさせてくれる植物の一種でもあります。

お孫さんが大好きなストロベリーとラズベリーは喜びながら赤くなるのを待って、収穫。でも、いつも鳥たちとの戦いなんです・・・。ラズベリーも赤みがかってきて「よし!!いい感じに熟してきたぞ!!明日、鳥に狙われる前の早朝に収穫しよう!!」と思っていた矢先になくなってた・・・と言うこともよくある話。
鳥たちも生きていくために競争しているんですね。

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ブラックベリーは施工当時に実を付ける植物の良さを伝えたくてデザイナーのマークが植えたもの。
10年以上毎年、実を付けてくれます。
このブラックベリーは丁寧に種をとって、ジャムに・・・。
甘すぎない、果物本来の甘さを重視して奥さまの作られるジャムがヨーグルトに添えられて、朝食に登場します。

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ブルーベリーは夏の間、楽しませてくれるベリーの代表格。
鳥たちに食べられないようにネットを付けて防御していましたが、役に立ったかな?
ブルーベリーの中でも大振りな株で、本当に沢山の実を付けます。
毎日のようにひっきりなしに粒を収穫できるので、こちらも楽しみの一つ。
ここまで、沢山実を付けてくれれば鳥たちも追いつかないでしょう・・・。

おばあちゃまが楽しみながらガーデニングで得た収穫をお孫さんたちとシェアする空間。
ベリー系の植物もご家庭で育てているから農薬散布はご自身が調整できます。
お孫さんにとって一番信頼できるフルーツでもありますね!!

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野鳥が立ち寄るナチュラルガーデン

こちらのガーデンでは奥さまの特等席であるキッチンからの眺めも計算しています。
人の出入りを警戒する鳥たち、冬の間は都心でも彼らが探している食べ物が簡単には見つかりません。
そんな時に正面ではなく、少し目線をずらしたところから観察できるようにヒイラギモチの中に果物を忍ばせて、野鳥がやってくるのを眺められます。
ヒイラギモチの中に果物を忍ばせれば、とげの効果でシジュウカラ、メジロ、ジョウビタキなど小さな鳥たちは入って餌にありつけますが、カラスなどの大きな鳥は入っていけません。
ナチュラルガーデンとは「ガーデン」と付いている以上、人間のコントロール、手入れが必要な場所です。
手入れの要らないガーデンと勘違いされていることが多いようですが、実際はナチュラルガーデンほど計算して手入れをしています。O様の野鳥観察のためにデザイナーは計算しながら、ガーデンを作っています。

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