マークスガーデンアート

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International Roses and Garden Show 2006 / 第8回国際バラとガーデニングショウ2006 

2006年に開催された「第8回国際バラとガーデニングショウ」で主催者側展示として、テーマガーデン「London City Garden」の画を担当しました。都市にあって、ロンドンほど草花を身近に感じて人々が暮らしている街はないと言われるほど豊かなガーデンライフを送る英国ロンドンの人々。そのロンドンっ子が生活と共にガーデンを楽しむ姿をリアルに演出しました。

主催者側テーマガーデン:ロンドンシティーガーデン

Concept:ロンドンの真ん中にある庭「77番地の庭」。現在、ここには若い夫婦と子供たちが住んでおり、以前はベジタブルガーデンだった場所は子供たちが遊びまわれる芝生の庭になりました。庭の隅にはガーデンシェッド(屋外物置)を置き、パーゴラにはつる性の植物を這わせて立体感を出します。これは夏に日よけの効果も発揮し、「庭はもう一つの部屋」であるという、ロンドンのリアルなガーデンライフを演出しています。

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庭は少し縦長で小さめのフロントガーデン、バックガーデンは自分たちのプライベートを過ごすリラックス空間になっています。以前は野菜を育てていた空間は芝生になったことで更にグリーンが豊富となり、他の植物たちが一段と輝くグリーン背景となります。
視覚効果を狙って、ガーデンチェアに座った目線の先にはフォーカルポイントであるポットが飾られ、更に庭を広く見せてくれています。手前にはバラやルピナスなど色彩豊かな花物が植わり、カラーリーフのギボウシやニューサイランは明るい緑を提供してくれます。

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色使いを抑えることで落ち着いた雰囲気になりますが、あえて補色や鮮やかな銅葉(紫色)を入れることによって、全体が程よく引き締まります。

散歩好きなイギリス人にとって長靴は彼らの必需品。田園地帯を歩いて犬連れで散歩したりする時に必ずと言っていいほど長靴を履いていますが、その長靴がドア付近に置いてあるだけで雰囲気が出るのはイングリッシュガーデンならではです。

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斑入りの植物で明るさを出し、優しい色合いの白とピンクの花を添え、引き締め役で銅葉のルドベキアを使い次の植栽域へリレーで繋ぐ。「自然」に見えるこのガーデンには、高度な植栽の色使い技術が詰まっています。また、ガーデンショウではあたかもその場に長年、植わっていたかのような演出も必要です。たった2、3日の施工期間で仕上げるガーデンショウでは、植物選択の際に花芽、つぼみの咲きのタイミングを見極めることも重要です。

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もう一つのフォーカルポイントであるバードバス。
その周辺もバードバスに合わせホワイトで統一され、周りのグリーンとの美しいコントラストが住人の目を癒します。

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(下左)

Rosa glauca(ロザ グラウカ)深い紫色のような銀色のような不思議な葉を持ち、小さなピンクの花を咲かせます。
Viburnum opulus
(西洋カンボク)は初夏にボールのように丸い白花を咲かせてくれる落葉系シュラブ。

(下右)

フロントガーデンの一角。
このような狭い空間でも工夫次第で満足な空間になるはずです。ロンドンのガーデンは、日当たりが悪い場合は花ばかりに気を捕らわれることなく、葉物やカラーリーフを取り入れることで市街地でもグリーンライフを楽しめる事を教えてくれます。

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ロンドンにある77番地、実際にマークの祖父母が住んでいた番地でもあり、思い出深いテーマでした。
ロンドンらしく、狭いフロントガーデンには英国メーカーのミニを駐車させて、その隣には英国ロイヤルメールのポスト。
昔使っていた煙突には植物を這わしてポットとして再利用なんて...Very Englishですね!!

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左下:公式カタログ
右下:フロントガーデン

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国際バラとガーデニングショウ2006年 ロンドン・シティガーデン「77番地の庭」イメージ

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