マークスガーデンアート

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International Roses and Garden Show 2010 / 第12回国際バラとガーデニングショウ2010 主催者側テーマガーデン

デザイン:Mark Chapman/マーク・チャップマン

Concept:一年を通じて楽しめる癒やしのコテージガーデン

施工:ブリティッシュクリエイティブデザイン

施工協力:HONDA(本田技研工業)、Willie Wildlife Sculptures(ウィリー・ワイルドライフ・スカルプチャーズ)、黒田ハーブ農園北海道、ネクステージ株式会社ローズポッド事業部、有限会社藤牧造園樹木医事務所

2010年に開催された「第12回国際バラとガーデニングショウ」で主催者側展示として、テーマガーデンを担当しました。
この時のガーデンタイトルは「A rural retreat garden~英国風癒しの庭~」。
週末、都会を離れ、自然の中にあるガーデンでゆっくりと過ごすことによって、環境を労わり、自分を労わり、自らを取り戻すガーデンライフを演出しました。

Concept:A rural retreat garden - is a modern style of cottage garden, mixed borders of herbaceous plants, roses, shrubs, trees and conifers provide interest throughout the year. The herb lawn creates a green area which needs very little maintenance - would be a great alternative to grass.
This garden in the countryside also has a space to grow vegetables and herbs. As a second house the eco friendly and nature loving owners visit at weekends in their eco car and have time to relax in the summer house and on the terrace.
A summer house is a traditional building still used in many English gardens like a garden room. For hobbies or just to relax, read a book or have lunch it gives another perspective and different views across the garden.
This type of garden could easily be created in Japan especially suited to those interested in a 'green' lifestyle.

A rural retreat garden

現代的な「コテージガーデン」とも呼べるでしょうか。いつ訪れても発見がある、何か惹きつけるものを与えてくれる庭。宿根草で彩られたミックスボーダー、バラ、シュラブ(低木、灌木類)、樹木やコニファー類で仕上げられた庭は、一年を通じて違う表情を見せてくれます。忙しいオーナーを想い、グリーンエリアには芝生ではなくハーブを敷き詰めたグリーンのマットを。ほんの少しのメンテナンスで緑のスペースを創り上げてくれ、きっと芝生の代わりに重宝するでしょう。

このカントリーサイドにあるお庭には野菜やハーブを育てるスペースもあります。別荘のように利用し、環境、自然を大事に考えるオーナーは週末になるとここを訪れ、サマーハウスやテラスで都会の喧騒を忘れ、リラックスした時間を過ごしています。
サマーハウスとは、イングリッシュガーデンでは現在もよく見られる伝統的な建物で、外にあるもう一つの部屋として使われています。趣味に没頭したり、読書を楽しんだり、ランチをしたり、違った視点や目線からガーデンを眺めることができます。

このようなタイプのガーデンは日本でも簡単に再現する事ができ、特に'Green'を意識したライフスタイルを心がけている方々にとっては、興味深いものではないでしょうか?

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マークの創るガーデンは英国人ガーデナーとして培ってきた彼の知識と経験が基本となっていますが、植物は日本で全て入手しています。
世界中から日本にやってくる植物の好む環境や生態を熟知してデザインしていますので、当然日本の環境や風土に合った植物を選んでいます。

「謎めいた、創造力を掻き立てるような素敵なガーデンを創ること、それは植物のことをよく理解してあげること ― 植物の持つ色、サイズ、特質、形状を良く理解し、いつの時期にどのような状態になるのかを心得ること。どんなガーデンであってもガーデンと付く以上は人間による植物のコントロールが必要で、そのガーデンを使う側の人間が使いやすく、過ごしやすく、更に理想的なのはメンテナンスが簡単なこと。もちろん、自然環境や動物との共存も必要だけどね」とマークは私達スタッフに庭づくりへの想いを教えてくれます。

西武ドームの中に設置された短期間の庭とは思えない奥行き感は樹木とシュラブ(灌木)のバランスです。
目線を奥にやると葉が密で緑深いコニファー、紫葉のベニハスモモ、白い幹で柔らかい枝ぶりが特徴の白樺などが配され、その手前にはシュラブのキイチゴやシュラブローズ、紫陽花が配されています。
同じ緑と言う表現であっても濃い緑や薄い緑、斑入り、シルバーがかった緑、ライム色など黄色に近い緑など多彩です。
高さ、色、形状を知り、色味のコーディネートが決まるとガーデン空間も広がりを持たせることができます。

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次にサマーハウスからの光景ですが、趣味の詰まった部屋でもあるサマーハウスの中から覗く見て楽しむガーデンです。
ここは西武ドームの中なので、画像奥にはドームスポンサーの看板が目に飛び込んできますが、本来であれば様々な緑で隠したいところ・・・。
ガラス窓の先に見えるのはバラ ペネロープ(ペネロペ)やジャーマンアイリスのピンクなど優しい色合いが気持ちを和らげてくれます。
これはサマーハウスであっても自宅のリビングであったとしても、部屋の中からの景色を見て頂くと分かりますが、「ガーデンはもう一つの部屋」という考えで計画を立てたものです。

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こちらガーデンショウでこの小道を発表して以来「この小道に憧れて、自宅の庭に作ってみました!」と言う方や個人ブログで良く見かけるようになりました。
両脇にハーブとラベンダー、憧れの光景かもしれません。
右上の画像はガーデン内に配した居心地のよいベンチ。そのベンチに座って、一仕事終えたガーデンをゆっくりと眺める、本や雑誌を読む、おしゃべりの時間、風を感じる、日光浴など様々な光景がイメージできます。

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このガーデンショウでは「週末、カントリーサイドにある別荘のように利用している場所に都会の喧騒を忘れ、自分へのエネルギーチャージ、自然体の自分を取り戻しにいく」というコンセプトでしたので、環境、自然を大事に考えるオーナーはエコカーでここに訪れ、ガーデン内でも野菜や観賞用植物を大事に育て、自分たちもリラックスした時間を過ごすためのアイテムをご紹介させて頂きました。
その一つ、野菜畑を耕すガスボンベ式の耕運機はマークも造園で使用している愛用品です。

このガーデンのエコフレンドリーなオーナーは、植物は観賞用の植物だけでなく、ネギやチャイブ、バジルなどのハーブも共存させています。
さらにワイルドライフ応援のため、鳥かごも設置して自然動物が遊びに来る空間を演出しています。

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上:芝生の代わりにハーブのカモミールを絨毯のように敷き詰めて配しています。
オーストラリアンブロンズで作製されたバードバスとDucksの置物はオーストラリア出身の自然をこよなく愛するデザイナーの作品です。
弊社でも[オンラインショップ]にて販売していますが、動物に対する愛情が詰まった彼らしい作品でチェルシーフラワーショーでも紹介されました。

この庭はデザイナーであるマーク自身が望んでいた、優しさや癒し、自然等色々なものが詰まった作品ではないかと思います。

ただ見栄えの良い庭を創るのはどんな施工会社でも簡単に出来る事ですが、それは施工会社のエゴに過ぎません。いかにオーナーのライフスタイルに寄り添えるか、オーナーの好みや性格まで汲み取り、忘れられがちな住居とのバランスを考え、オーナーが末永くガーデンに喜びを感じ続けることが出来るか・・・それらを常に意識し創られたガーデンこそが、きっとご自身にとっての「ベスト・ガーデン」になるはずです。

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上:弊社デザイナー、マーク・チャップマン

下:公式カタログ

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国際バラとガーデニングショウ2010年 リトリート・ガーデン~英国流癒しの庭~ イメージ

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